Research Centre for Satoyama Studies (Socio-Ecological Studies)

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滋賀弁護士会公害対策・環境保全委員会『琵琶湖の水位変動と瀬田川洗堰操作 ―溢れる湖としての琵琶湖―』【里山学研究センター】

2023.07.13

日時:2023年7月10日(月) 15:00~17:00

場所:龍谷大学瀬田学舎 6号館プレゼンテーション室

講師:中川晃成 副センター長(里山学研究センター・先端理工学部)

 滋賀弁護士会の公害対策・環境保全委員会ではこれまで,琵琶湖の水位変動が滋賀県の環境にどのような影響を与えるかについて,生態学の専門家や漁業関係者などのお話を聞かれてこられました.今回は治水について学ぶために里山学研究センター副センター長の中川晃成先生に依頼があったことから開催されました.

 当日は滋賀弁護士会の弁護士の方が8名,修習生2名,本大学の教員1名の計11名が参加した.まずは中川先生から『琵琶湖の水位変動と瀬田川洗堰操作 ―溢れる湖としての琵琶湖―』というタイトルで1時間ほどの話があり,その後質疑応答や意見交換の時間がもうけられました.

 講義では琵琶湖集水域で何ミリの降水量であれば琵琶湖の水位は何メートル上昇するかや洗堰を全開放すると水位は何センチ下がるかなどのクイズが出され,そこから琵琶湖はもともと水が溜まりやすく溢れる湖であることなどが伝えられました.また琵琶湖から瀬田川,宇治川と流れ,木津川と桂川との三川が合流する地点でのそれぞれの流量や地理的構造などについて説明があり,そこから現在の治水対策についての問題点などが挙げられました.質疑では,弁護士の方からだけでなく中川先生からも法的な質問をするなどお互いの意見,情報を交換し合い,有意義な時間となりました.

講習の様子
中川晃成 副センター長