Research Centre for Satoyama Studies (Socio-Ecological Studies)

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研究交流会(王信實 国立政治大学社会科学部経済学科・副教授との交流)報告【里山学研究センター】

2023.06.27

 龍谷大学里山学研究センターは、2023年6月15日(木)に国立政治大学社会科学部経済学科・副教授の王信實氏との間で研究交流会を実施しました。

【日時】2023年6月15日(木)10時00分~12時00分

【場所】和顔館5階会議室(対面)

【内容】「龍谷の森」および里山学研究センターの説明、研究に関する意見交換

 里山学研究センターからは、谷垣 岳人氏(龍谷大学政策学部・准教授 里山学研究センター・センター長)、太田 真人氏(里山学研究センター・博士研究員)、眞田 章午氏(里山学研究センター・研究補助員)が、また、通訳として、金 紅実氏(龍谷大学政策学部・准教授)が参加しました。研究交流会は、谷垣氏が「龍谷の森」および里山学研究センターの説明をし、王氏が谷垣氏の説明に対して適宜、質問・コメントをし、両名を含む参加者が研究に関する意見交換をするという形で進行しました。

 谷垣氏は、◇「龍谷の森」の歴史的変遷、◇「龍谷の森」での文理融合型研究の内容、◇「龍谷の森」における協働型里山管理の方法、◇「龍谷の森」での環境教育活動の具体例、◇里山学研究センターの歩みと里山に関係する国内外の情勢、◇2023年度における里山学研究センターの研究テーマ(「生物多様性保全活動におけるボトルネックの解明とその実践的克服に関する研究」)および研究活動の内容などを説きました。

谷垣 岳人 准教授(龍谷大学) センター長(里山学研究センター)

 王氏は、谷垣氏の説明を受けつつ、◆保全の観点から「龍谷の森」とその周辺の森との関係、◆「龍谷の森」での環境教育の内容、◆「龍谷の森」での研究活動と市民活動のゾーニングの状況、◆里山とSATOYAMAの違い、◆里山学研究センターは文理融合型研究の難しさにどう対応してきたのか、◆里山学研究センターのメンバーの役割(研究メンバーとしてやらなければならないことは何か)などについての質問をしました。また、王氏は、▼森林の可視化を促進すること、▼(台湾の森林はオーバーユース、日本の森林はアンダーユースが主に問題になっており、この点も踏まえて)経済的指標からみた森林の価値を再考すること、▼文理融合型の研究や地域に根ざした活動を行っている里山学研究センターから学びを得られることなどのコメントをしました。

王 信實 副教授(国立政治大学)

 研究交流会は終始、和やかな雰囲気のもとで行われ、参加者間で活発な議論がされました。

議論の様子