里山とは

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文化としての自然

「里山」とは、広い意味では里山林・田んぼ・ため池・用水路・畦などがセットになった農業環境・農業景観のことを指し、狭い意味では稲作農業に必要な肥料や木材、薪炭をとるための農用林(里山林)のことを指します。 「里山」は、人間が長期にわたって手を入れ利用してきた「文化としての自然」であり、日本人にとっての原風景とも呼べる景観です。

しかし、エネルギー革命(薪炭から石油・ガス・電気への変化)と農業革命(圃場整備・機械化・化学肥料の大量投入)によって、樹木の伐採や落葉かきなどの伝統的な里山管理が行われなくなり、里山は放置されていきました。 利用価値を失った都市近郊の里山林は、開発のターゲットにもされてきました。

このような戦後のエネルギー革命や農業革命に伴い、経済活動の広域化がいっそう加速し、伝統的な地域経済を支えてきた里山をめぐる日本文化が次々と失われてきました。 たとえば、里山の持続的利用を可能にしてきた伝統的な森林管理技術、里山の植物利用の知恵、水田稲作に関連した民俗儀礼なども失われつつあります。


手入れされた里山は、結果的に生物多様性を維持する仕掛けともなり、里山環境に適応した多くの生きものたちの住みかでもありました。 里山の管理放棄・開発・農業様式の変化などによって、いま里山の生物多様性が大きく失われようとしています。

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