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2014/06/09
シンポジウム

コモンズ・里山国際シンポジウム「東アジアからコモンズを考える」

龍谷大学里山学研究センターは、2014年6月7日(土)、本学深草学舎にて、コモンズ・里山国際シンポジウム「東アジアからコモンズを考える」を、下記のとおり開催いたしました。 
 

コモンズ・里山国際シンポジウム「東アジアからコモンズを考える」

 
開催日時:2014年6月7日(土) 13:00~17:00 ※開場 12:30
開催場所:龍谷大学深草学舎22号館2階203号室
 
【特別講演】
 「コモンズと現代的総有」
   室田 武氏(同志社大学名誉教授)
 
【報告】
 「日本における里山問題の変遷 -国家的収奪への抵抗から文化的自然の保全へ」
    鈴木龍也氏(里山学研究センター副センター長・法学部教授)
 「多様に広がるコモンズの世界」
    三俣 学氏(兵庫県立大学経済学部准教授)
 「土地と地下水の共同資源としての特性と公共的管理過程の比較: 済州の事例を中心に」
    崔  賢氏(済州大学校社会学科准教授・SSK研究責任者)
 「韓国の共同資源研究の現状と争点」
  鄭 煐璶氏(済州大学校SSK専任研究員)
 「台湾におけるコモンズ研究 -回顧と展望」
  戴 興盛氏(國立東華大學自然資源與環境學系副教授)
 
【質疑・討論】
 
【シンポジウム報告】

 開会のあいさつとして、牛尾洋也氏(龍谷大学里山学研究センター長、法学部教授)と崔 賢氏(済州大学校SSK研究責任者、社会学科准教授)の両氏より、これからの東アジアの里山・コモンズ研究への期待と今回のシンポジウムの意義について語られました。

 室田武氏(同志社大学名誉教授)による特別講演「コモンズと現代的総有」では、3・11の福島原発事故と今年5月の福井地裁による大飯原発運転再開に関する判決に触れつつ、「自然総有論」と「人格権」を結びつける議論が展開されました。

 続く報告では、最初に鈴木龍也氏(龍谷大学里山学研究センター副センター長、法学部教授)より「日本における里山問題の変遷:国家的収奪への抵抗から文化的自然の保全へ」という報告がなされ、日本における里山問題と「コモンズ」という国際的な概念との関連が説明され、さらに東アジアにおけるコモンズ研究の共通課題が提起されました。

 第二報告の三俣学氏(兵庫県立大学経済学部准教授)「多様に広がるコモンズの世界」では、北米の資源管理をめぐるコモンズ論の流れとともに、それとは独自の仕方で発展してきた日本のコモンズ論の流れが紹介され、グローバル時代のコモンズ論の可能性について論じられました。

 第三報告の崔賢氏「土地と地下水の共同資源としての特性と公共的管理過程比較:済州島を事例として」では、地下水に依存する済州島を事例として、「水」をコモンズ概念から捉えなおす議論が展開されました。

 第四報告の鄭煐璶氏(済州大学校SSK専任研究員)「韓国の共同資源研究の現状と争点」では、韓国におけるコモンズ研究の歴史が紹介され、そのうえで日本を含めた各国のコモンズ研究の特徴と課題を整理する野心的な試みでした。

 最後の報告である戴興盛氏(國立東華大學自然資源與環境學系副教授)「台湾におけるコモンズ研究:回顧と展望」では、台湾のコモンズ研究の流れが紹介されたうえで、クロマグロなどの「国際的コモンズ」を考察する試みとともに、Socio-Ecological System Resilienceの観点の重要性が強調されました。

 その後、活発な質疑応答がおこなわれた後、懇親会にて親睦を深めました。

 

 翌日は本学里山学研究センターの主催で、韓国・台湾の研究者の方々を、棚田で知られる大津市・仰木地区と世界遺産の一部に指定された比叡山に案内し、日本の伝統的な里山の歴史と現状について議論をしました。

 

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