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2016/08/30
研究活動

20160820-21 長浜調査合宿

2016年8月20日~21日にかけて里山学研究センターは「自伐型林業」を行っている長浜市へ調査合宿に行きました。

初日である20日は長浜市役所にて長浜市における「自伐型林業」の取り組みについて、北部振興局農林課の土田さんと産業観光部森林整備課の永井さんに講習をしていただきました。
長浜市は合併するまでは森林部がほとんどない市でしたが、合併後、市の約6割を森林部が占めることとなりました。日本の現状としては林業は衰退し、これまで管理されていた森も放置されていることが問題となっています。そこで長浜市は「自伐型林業の推進」と「薪市場」事業、「木材定額買取」事業などに取り組んでいるそうです。これらはまだ成果などは出ていないそうですが少しずつ市民の関心なども集まってきているそうです。
長浜合宿1日目講習
       講習会の様子

講習後、長浜市伊香森林組合の「薪市場」により、販売している薪や丸太の状態を見学に行き、その後実際に「自伐型林業」の技術として必要な作業道の研修を行っている余呉町の山へ現地調査をしに行きました。
20日は土曜日であったため薪市場はやっていませんでしたが、多くの薪や丸太が積み上げられていました。
自伐型林業の特徴として作業道の「小規模化」があります。小型の重機が入るだけの道を作ることにより作業コストを減らすことができ、それは経済的にもコストを下げることへとつながります。実際に地域おこし協力隊の方が自伐型林業に取り組んでおられるのですが、林業経験者ではないため大変だったようです。
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二日目はNPO法人自伐型林業推進協会から上垣喜寛氏に来ていただき「自伐型林業とはいったい何なのか」について研究会を行いました。
これまでの林業は山林所有者が森林組合などに委託をし、山を管理してきました。しかし、上述にもあったように林業は衰退をしていき山林所有者も山を持ったまま山から町へ出るなどして放置されてきました。それに対して自伐型林業は山林所有者自らが森林の管理を行うため大掛かりな伐採や幅広い林道の確保などは行わず必要最低限の管理を行うため経費が掛からず、また山も壊さずに継続的に森林経営が可能となるそうです。またこれにより、林業を専業とせずとも兼業で行うことが可能であり、今では「自伐型林業」の講習会などを行うと未経験者のサラリーマンの方など少しでも興味のある人が参加しているそうです。参加者の中には海外から来られる方もいるそうです。林業のこれからを考え、兼業が可能であることを利用し観光や福祉などと掛け合わせた取り組みなども行われています。
この「自伐型林業」に取り組んでている団体は約70で、予算化を行っている自治体は約20と増えてきているそうです。その中でも高知県や鳥取県では県が動き出しており、将来的には国が取り組むことを目標としているそうです。
「自伐型林業」という単語だけであれば「自分で木を伐採し林業をする」というだけのイメージでしたが、実際は地域振興など多くのことに絡んでいくことのできる林業であるということが分かりました。

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      研究会の様子
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       上垣喜寛氏
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